削ることを、決める。
世界観は、足すことでは生まれない。
扱いにくいものほど、
なぜか長く手元に残る。
使い勝手がいいわけじゃない。
でも、なぜか、手放せない。
思い当たるものが、誰にでも一つくらいあると思う。
重ねて収納できない器。
電子レンジが使えない塗りもの。
手入れに少し時間がかかる布。
不便なはずなのに、
なぜかそれを選んでしまう。
その「なぜか」の正体は、
たぶん、削ることを決めた人の跡だと思う。
便利さを削った。
汎用性を削った。
万人に好かれることを、削った。
その代わりに、
たった一点だけを、
静かに、深く、磨いた。
その偏りが、
使うたびに手の中に伝わってくる。
そして、作法を覚えれば、
ずっと使い続けられる。
壊れにくいから。
飽きないから。
手が、覚えていくから。
Petit HANAが選ぶものも、
同じ理由からきています。
すべてが整っているより、
一点だけが、静かに突き抜けているもの。
優等生では、ない。
でも、忘れられない。
そういうものだけを、ここに置いています。
